仮想通貨ですが世界中で貨幣として使用されているかと言われるとそうではありませんでしたが、ここにきてドイツでは、銀行にて仮想通貨を販売購入することができる制度を2020年以降に開始しようとしています。
これは、ドイツの銀行自体が仮想通貨の販売保管に代わるサービスを担う可能性があるということになり、今あるインターネット上の仮想通貨販売所と同じ規模の交換所を銀行に設けるということです。
その上で銀行に仮想通貨を預ける際、銀行側が責任をもって仮想通貨を保管するという仕組みを取り入れるとのことです。
また仮想通貨を現金化するに際しても自社の銀行にて仮想通貨を現金化することができるため、理想的なサービスであるとされています。
ドイツの様に仮想通貨を銀行が扱っているものというのは現在存在しておらず、ヨーロッパ圏においてもドイツが初の銀行で仮想通貨を取り扱う国となります。
なお、日本においては、カンボジアにて仮想通貨を取り扱うことができる銀行を併設しようとテストをしていますので実質、ドイツと同じように銀行にて仮想通貨を扱えるような仕組みを作ろうとしています。
ドイツや日本両者ともにまだテスト段階でありますので、仮想通貨を銀行で扱えるようになるにはまだ時間が掛かり課題も多いとされています。
課題というのは、不正アクセスにより銀行から資金を抜き取られた場合、この場合は仮想通貨を抜き取られた場合の補償のほか、ブロックチェーンの安全性です。
ブロックチェーンは仕組みとしては、暗号化されていてすべてのデータのブロックを解析して暗号を解き暗号を解いたものをデータ改変して再度暗号化しないといけませんが、暗号化に関するパターンを読み解けば実は暗号を解読できます。
家庭用のパソコンなどでは解析は難しいでしょうが、高度な計算機を使用すれば暗号は溶けるという問題があります。
ただ、ブロックチェーンの暗号の仕組みについてはいまだ改善できる部分も多いため、コンピューターが進化し、演算機能が上がったとしてもそれと同様にブロックチェーンの仕組みも変わるため、どちらの芯かが早いかという問題が重要です。
コンピューターの芯かが早かった場合、残念ながらブロックチェーン側の技術が遅れを取りいずれ暗号は破られるでしょう。ですが、ブロックチェーン側の技術が勝れば、まず暗号は破られないので安心して仮想通貨の取り扱いを銀行側も行えます。
いずれにしても、ドイツと日本のどちらが先に仮想通貨を銀行にて取り扱うのかが今後の注目ポイントです。