動画配信の無断転載について

動画配信に動画を投稿している人の中には、無断転載をしている人もいるかもしれません。
確かに楽なやり方なのですが、これを利用したビジネスモデルが出てきています。
簡単に説明すると、「動画の権利を撮影者から買い取る」「それを転載している人間に使用料を請求する」という物です。
以下で、詳しく見ていきましょう。

まず、撮影者から権利を買います。
買う側は、動画メディアに投稿された画像の権利者に何らかの方法で連絡をとり、金額を提示して相手が納得すれば権利が譲渡されることになります。
動画メディアでバズっている動画を見付けたら権利を買い取り、後は転載されるのを待つという感じです。

次に、無断転載がなされたら、そのアカウントをマークしておきます。
再生数が伸びきったと思われるところで、利用料を請求します。
請求する時期については、権利の買取に要した費用によって変わってくるでしょう。

そして、請求額の計算方法がどのような物かはハッキリしていませんが、再生数に合わせて変動すると思われます。
無断転載された動画の再生数が伸びるほど、利用料の請求額も大きくなるでしょう。

では、どのような動画がターゲットとなるのかということですが、基本的には「一般人が撮った動画やホームビデオ」が大半です。
購入費用のことを考えても、こういった物が最初のターゲットとしては適しているといえます。
「動物の動画」「車を運転している動画」など、いろいろな動画がバズっていますが、これからは安易に無断転載すると、まずいことになる可能性が高いといえます。

そして、動画配信を利用している人の中には、「動画配信で稼ぐ」という内容の商材を見たことがある人もいるかもしれません。
その中には、「ボタンをクリックするだけで、このツールが何百万円も稼いでくれる」などと謳っている物もあります。
それは、「動画の自動収集」および「動画の自動投稿」という内容のツールですが、これからのことを考えると、このようなツールを利用するのは、自ら地雷を踏みに行くようなものです。

また、芸能関係の動画を無断転載した場合、事務所から警告を受けたり、収益を無効にされたりするというケースが多々あります。
しかも、事務所によっては警告などなしでいきなり数百万円の料金を請求してくることもあるので、気を付けたほうがよいでしょう。

このようなビジネスモデルは一見、強引な気もします。
しかし、こういったビジネスモデルが出てくることで、真面目に投稿している人が報われるという面もあるので、良いことだともいえます。